1.鎌倉のこと

鎌倉「洪鐘祭」ー令和の絵巻物語ー 第四巻 祭の襷

この記事は第三巻 偉業の人々からの続きです。
洪鐘祭」についてはコチラをご覧ください ➡ 鎌倉で60年に一度行われる洪鐘祭とは?


行列の主役「洪鐘」がやってきます。
この洪鐘は子供たちの手作り。60年後の祭のときは、その子供たちが製作指導する立場になる……。「伝統」とは、そういうものなのか……。


稚児行列ならぬ「赤ちゃん行列」
次回の主役は当確!


「鎌倉殿の13人」これも子供たち!
と思いきや、のぼり旗の字は「鎌倉殿の13人」でした。
着ている鎧兜は「鎌倉もののふ隊」の鎧兜づくり教室で製作したそうです。


ドレス姿の妖精たち? 令和ならではの特別出演ですね。


金の鐘登場! たしかに銅の梵鐘だって出来立ては、ピッカピカの赤金色だったんだよな。


獅子舞。ルーツはかなり古く、1世紀ごろの中国(後漢)が発祥。日本には奈良時代ごろの唐王朝の時代に中国から伝わった等、諸説あり。


ひょうきんな「ひょっとこ」。竈の火を吹く「火吹男」とも「潮吹き面」とも、その他諸説あり。

さて、他にもたくさんの参列があったのですが、とても全てをご紹介できないのが残念です。m(_ _)m

60年に一度の祭、その「たすき」を繋げるのは……


子供たちの曳く「洪鐘」は……。


子供たちの手で作られた……。
(朝日新聞デジタル(鎌倉市山ノ内、芳垣文子撮影)より)

今、世界は、同じ神を崇めながら、別の道を歩む人どうしが、不毛な争いを続けています。
かつて、日本では神仏が習合して崇められていましたが、為政者によって分断された歴史があります。この洪鐘の祭りは、分断の壁を越えて神仏が手を取り合い、720年間にわたって続けられてきました。60年に一度の記憶を繋げるのはたやすいことではなかったはず。その「祭りの記憶」という「たすき」を繋げてゆくのは、この子供たちだということを、今回の「令和の洪鐘祭」で教えられました。

鎌倉「洪鐘祭」ー令和の絵巻物語ー おしまい

おまけ

次回2080年の洪鐘祭を想像してAIに絵を描いてもらいました。

いったい、どこの道なんだか……(;^_^A





ピックアップ記事

  1. 森園知生の著作一覧
  2. 【連載小説】『かつて、そこには竜がいた』全話
  3. ショートショート『渚にて』
  4. 『金星が見える時』「まえがき」に代えて(1)
  5. オリンポスの陰翳 ――江ノ島東浦物語――

関連記事

  1. 1.鎌倉のこと

    朝焼けが消える前に ver2

    https://www.youtube.com/watch?v=K…

  2. 1.鎌倉のこと

    源実朝の謎(2) 実朝暗殺事件の影に蠢くもの

     この記事は、「源実朝の謎(1) これが実朝の墓?」からの続きです。…

  3. 1.鎌倉のこと

    朝の七里ヶ浜「夏・秋編」(3)

    2024年9月16日もう少しすると、部活朝練の高校生たちが登…

  4. 1.鎌倉のこと

    『ひぐらしの啼く時』の舞台(7)― 朝夷奈切通し ―

    前回の『ひぐらしの啼く時』の舞台(6)― 杉本寺と杉本城 ― はコチ…

  5. 1.鎌倉のこと

    鎌倉広町の森 お花見散歩

    我が家のベランダから隣の公園を見たら桜が、ほぼ満開。「広町の森でも行…

  6. 1.鎌倉のこと

    朝の七里ヶ浜「夏・秋編」(1)

    朝の散歩をするようになりました。午前6時半頃の七里ヶ浜の風景を、徒然…

  1. 2.江ノ島のこと

    江ノ島ヨットハーバーの今昔
  2. 1.鎌倉のこと

    稲村ケ崎(2) -謎の洞窟-
  3. 5.著作のこと

    ラフカディオ・ハーンの見た鎌倉・江ノ島(総集編)
  4. 2.江ノ島のこと

    江ノ島に架ける橋
  5. 1.鎌倉のこと

    源実朝の謎(1) これが実朝の墓?
PAGE TOP