次に会えるのは8万年後?
「紫金山・アトラス彗星」は8万年の周期で太陽を周っているそうです。8万年? ならばぜひとも見ておかねばならないと思って奥さんを誘って、毎朝散歩している七里ヶ浜へ行ってみました。
朝の風景はこんな感じです。
日没は17時7分とのことで、17時くらいから待ち構えます。江の島上空の雲が気になりましたが、雲は少ない方で条件は良さそうです。
ようやく金星が見え始めましたが、彗星はまだ発見できません。
ところが……。
18時9分。奥さんのスマホに尾のある星が映っているではありませんか! まさにほうき星(この写真がそれ)
しかし肉眼でも見えないし、私のスマホでも確認できません。奥さんのスマホはiphone15。私のはiphone7。勝敗はスマホの性能の差で決まったようです。
しばらく見とれてしまいました……。そして、ああアトラスよ、8万年後にまた会おう! と思ったのですが、それは叶わないでしょう……。
金星が見える時
10月の初旬から金星(宵の明星)が見え始めていました。これは肉眼でもはっきり見えます。じつはかつて私は視力2.0を誇っていました。そして、信じてくれない人もいるのですが、私は子供の頃、金星の満ち欠けが見えたのです。夕暮れ時の西の空に明るく輝く星が三日月のようになっている。星が欠ける? 不思議に思って調べ始めて金星とわかり、満ち欠けのメカニズムを知って天体に興味を持つようになりました。そして一昨年の2022年に、『金星が見える時』という小説を書きました。舞台は、東日本大震災から47年後の鎌倉。主人公の颯太は、子供の頃、金星の満ち欠けを見ました。物語は深層地熱発電の夜明けを描いた青春物語で天文の話は少年時代の思い出に過ぎないのですが、初めて金星を見た時の想いを込めました。
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