前回の「国旗損壊罪という法律(1)」について、様々なご意見(反論)をいただきました。
今回は、それにお答えする形でまとめました。
ご意見①
国旗損壊罪は、国民が親愛、敬愛、尊敬している「国旗」を損壊することを罰するものです。
あなたの親愛、敬愛、尊敬している人を傷つけられたらどう思いますか?
<ご回答>
「人」は、どんな理由であれ傷付けられてはなりません。これは、親愛、敬愛、尊敬しているか否かに関わらず、既存の法律で守られています。新たな法律が必要でしょうか?
ご意見②
では、あなたが親愛、敬愛、尊敬している「物」を傷つけられたらどう思いますか?
<ご回答>
個人、公共を問わず、所有する「物」を傷つけたり損壊すれば、器物損壊罪で罰せられます。
ですので、市役所に掲げられた国旗を損壊したら、現行法でも器物損壊で罰せられます。個人の家に掲げられた旗も同じです。ですので、新たな法律を作る必要があるでしょうか?
ご意見③
国旗損壊罪は、愛国心や、国旗愛を強制しているのではありません。「国旗を大切に思う国民感情を保護するため」です。
<ご回答>
「国旗を大切に思う国民感情」が国民の共有する一致した感情でしょうか?
たとえば、太平洋戦争のころ、日の丸を背負って特攻した人や、日の丸の旗に見送られて出征し、戦死した人の家族、友人、恋人が、「私は、どうしても日の丸を愛する気持ちにはなりません。正直、憎んでます」という人もいます。国旗を損壊するのを見ることに耐えられない苦痛を感じる人もいれば、日の丸を見たり崇めることに耐えられない想いの人もいるのです。
ご意見④
国旗を損壊することは良いことですか? 悪いことではありませんか?
<ご回答>
私自身は、良いこととは思っていません。でも、国旗損壊罪に賛成かと言えば、反対です。
国旗を大切にする気持ちは当然である、という感覚には違和感、反感を覚えます。
なぜなら、日の丸に違和感、反感を覚える前述(③)のような人たちの価値観も否定されるべきではないと思うからです。
さらに、次のような想像をするのは邪推かもしれませんが、あえて、私の危惧していることを申し添えます。
この法律が制定された後は、「国旗を損壊することは悪いことです。法律違反ですよ」となるでしょう。
「この法律に反対する人は、国に盾をつくことなのですよ。そういう人を非国民と言うのですよ。それは日本国民として許されないことなのですよ」
そういう風に言われるようになるかもしれない。
そういう、一面的な価値観を押し付けられる社会になるかもしれない、と思うと、やっぱり嫌だな、と思うのであります。












