2025年8月6日から8月12日にかけて連載した『南の海から聴こえてくる』をここに纏めました。
南の海から聴こえてくる(1)
出版社をやめ、独立して自費出版社を始めた柳田は、ある居酒屋で、かつて人間魚雷「回天」の特攻隊員だったという老人、磯崎と出会う。磯崎の特異な体験に興味を抱いた柳田は自費出版の本にすることを勧める。
南の海から聴こえてくる(2)
磯崎に勧められて回天の訓練基地だった山口県の大津島を訪ねた柳田は、特攻で死ぬための訓練をしていた若者たちの実相を知って衝撃を受ける。
南の海から聴こえてくる(3)最終回
磯崎の特異な体験は、ノンフィクション(実録)にすべきと柳田は考えたが、磯崎は、自身の身元を明かすことになる実録を頑なに拒否し、磯崎の手による小説で出版してほしいという……。