5.著作のこと

オリンポスの陰翳 ――江ノ島東浦物語――

小説『オリンポスの陰翳』ご紹介

■湘南を舞台にオリンピックの光と影を描く 

 1964年の東京オリンピックは古き物を打ち壊し、新たな時代を生み出した。だが、その影で棲み処を失い、故郷を追われた人々がいた。そして彼らの子は東京2020オリンピックとどう向き合うのか?

<あらすじ>

 1964年の東京オリンピックで江ノ島の東浦はヨット競技場となり、豊かな漁場が失われた。漁師の家に育った源蔵は島を出て横須賀、相模原の米軍基地を渡り歩き、やがてベトナム戦争の泥沼に足を踏み入れる。幼なじみの恵子も島を出て学生生活を送るうちに、反戦運動、学生運動に関わって傷つく。故郷を失った源蔵と恵子は暗く長い道を辿った末に、江ノ島を望む漁師町で再会する。光り輝く平和の祭典も二人にとっては暗い過去でしかない。しかし2020年、オリンピックのヨット競技が再び江ノ島で行われることになり、二人の息子の大輔は両親の心の翳を知りながらも、その祭典に光を見いだそうとする。

関連記事:「江ノ島ヨットハーバーの今昔」

■販売情報

2020年6月1日 出版(ISBNコード:978-4-434-27463-3)

●取り扱い書店

 ・全国の書店( 新型コロナウイルスによる休業影響等で書店様への配本が遅れる可能性もあります。
  その際は以下のネット書店でのご購入をお願いします )
 ・アマゾン
  (Kindle版(電子書籍)はこちら
 ・紀伊國屋 Web Store
 ・楽天ブックス
   (電子書籍版はこちら
 ・TSUTAYA
 ・Yahoo!ショッピング  
 ・その他のネット書店情報は「版元ドットコム」をご覧ください。

ピックアップ記事

  1. 【連載小説】『春を忘るな』まえがき
  2. 【連載小説】『俥曳き俊輔の逡巡』(全話)
  3. 竜の棲む岬
  4. オリンポスの陰翳 ――江ノ島東浦物語――
  5. 『金星が見える時』「まえがき」に代えて(1)

関連記事

  1. 代替テキスト『春を忘るな』

    5.著作のこと

    【連載小説】春を忘るな(1)

          ■ 源実朝の謎(小説連載に至る経緯)はコチラ。■…

  2. 5.著作のこと

    海底の青磁(前編)

    「白砂青松って言うけど、鎌倉の砂浜って黒っぽいじゃないですか」 そう…

  3. 5.著作のこと

    蓮池(1)ー 幼なじみ ー

     坂本浩一は、ベッドに半身を起こし、手のひらの白い錠剤を見つめた。 …

  4. 5.著作のこと

    「蓮池」に行ってきました

    2024年7月2日午前以前、短編小説『蓮池』を書いたときは何…

  5. 5.著作のこと

    【連載小説】春を忘るな(14)

    この記事は前回からの続きです。■これまでの全文はコチラ。■前…

  6. 5.著作のこと

    【連載小説】春を忘るな(12)

    この記事は前回からの続きです。■これまでの全文はコチラ。■前…

  1. 2.江ノ島のこと

    江ノ島ヨットハーバーの今昔
  2. 5.著作のこと

    森園知生の著作一覧
  3. 1.鎌倉のこと

    中世鎌倉の港湾遺跡をドローンで空から撮影しました! ―『春を忘るな』の周辺(7)…
  4. 5.著作のこと

    ラフカディオ・ハーンの見た鎌倉・江ノ島(総集編)
  5. 1.鎌倉のこと

    源実朝の謎(1) これが実朝の墓?
PAGE TOP