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1.鎌倉のこと
今、鎌倉にあるお寺や神社の建物は鎌倉時代のものではありません。鎌倉時代の末期にそのほとんどは戦乱で焼失してしまったのです。でも時代の痕跡は山肌の崖地に、切り通しに、そして海辺の風景にたしかに残っています。そんな土地の記憶を訪ね歩いてみようと思います。
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【連載小説】『かつて、そこには竜がいた』全話
海辺のサーフィンライフを求めてプロサーファーになった智志だが、災害救助に勤しむ自衛隊員の姿を見て、自身の人生に疑問を持ち始める。海軍の予科練から特攻隊員とな…
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『かつて、そこには竜がいた』連載開始にあたって
稲村ヶ崎といえば何を思い出しますか? 新田義貞の鎌倉攻め? 後醍醐天皇の鎌倉幕府追討の令旨を受けて、はるばる上野国で挙兵し、最初は苦戦したものの、義貞が稲村…
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「鎌倉殿の13人」のロゴ ―『春を忘るな』の周辺(9)―
「鎌倉殿の13人」のロゴが決まった、というニュース発表がありました。「鎌倉殿の13人」の番組ロゴ私は、かねてから、三谷幸喜さんは「鎌倉殿の13…
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実朝の唐船は旅立つことができたのか? ―『春を忘るな』の周辺(8)―
今回のテーマは「実朝の唐船は旅立つことができたのか?」です。 源実朝は宋に渡るために、宋人、陳和卿に唐船の建造を命じ、渡宋を計画しましたが、船おろし(進水)…
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中世鎌倉の港湾遺跡をドローンで空から撮影しました! ―『春を忘るな』の周辺(7)―
このブログでは、随所で「現在の鎌倉には鎌倉時代の建造物がほとんど無い」と申し上げてきました。山中の「切通し」や「やぐら」には中世の痕跡があるのですが、神社仏…
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『春を忘るな』の周辺(シリーズ一覧)
源実朝暗殺事件の真相を探る小説『春を忘るな』の舞台裏を訪ねる「周辺シリーズ」を一覧にしました。・北条義時と大倉薬師堂 ―『春を忘るな』の周辺(1) ―…
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「源頼朝の墓」とは何なのか? ―『春を忘るな』の周辺(6)―
■「源頼朝の墓」とは言うけれど……「源頼朝の墓といえば、鎌倉の西御門の山裾にある、アレでしょ」と、一度でも訪れたことのある方なら仰るでしょう。そう、こ…
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八幡宮大銀杏の木霊 ―『春を忘るな』の周辺(5)―
源実朝暗殺事件の真実。それは『吾妻鏡』を読んでも『愚管抄』を読んでも、本当のことは絶対にわかりません。歴史家が研究を重ね、たとえ「定説」というものが成立し、…
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え? 鎌倉時代って竪穴式住居だったの?! ―『春を忘るな』の周辺(4)―
『金槐和歌集』をひも解いていると、ときどき首を傾げることがあります。(竪穴式住居の話は、もうちょっと待ってね) 将軍である源実朝が、この歌をどんな状況で詠んだ…
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実朝の唐船と渡宋計画 ―『春を忘るな』の周辺(3)―
源実朝といえば、鎌倉幕府第三代将軍ながら『金槐和歌集』で広く知られた歌人です。幕府を創立した父の頼朝と比べると、どこか繊細な詩人、文学青年タイプと見られがち…