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1.鎌倉のこと
今、鎌倉にあるお寺や神社の建物は鎌倉時代のものではありません。鎌倉時代の末期にそのほとんどは戦乱で焼失してしまったのです。でも時代の痕跡は山肌の崖地に、切り通しに、そして海辺の風景にたしかに残っています。そんな土地の記憶を訪ね歩いてみようと思います。
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「源頼朝の墓」とは何なのか? ―『春を忘るな』の周辺(6)―
■「源頼朝の墓」とは言うけれど……「源頼朝の墓といえば、鎌倉の西御門の山裾にある、アレでしょ」と、一度でも訪れたことのある方なら仰るでしょう。そう、こ…
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八幡宮大銀杏の木霊 ―『春を忘るな』の周辺(5)―
源実朝暗殺事件の真実。それは『吾妻鏡』を読んでも『愚管抄』を読んでも、本当のことは絶対にわかりません。歴史家が研究を重ね、たとえ「定説」というものが成立し、…
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え? 鎌倉時代って竪穴式住居だったの?! ―『春を忘るな』の周辺(4)―
『金槐和歌集』をひも解いていると、ときどき首を傾げることがあります。(竪穴式住居の話は、もうちょっと待ってね) 将軍である源実朝が、この歌をどんな状況で詠んだ…
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実朝の唐船と渡宋計画 ―『春を忘るな』の周辺(3)―
源実朝といえば、鎌倉幕府第三代将軍ながら『金槐和歌集』で広く知られた歌人です。幕府を創立した父の頼朝と比べると、どこか繊細な詩人、文学青年タイプと見られがち…
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源実朝ってどんな顔? ―『春を忘るな』の周辺(2) ―
この肖像画を見た、ある程度の年齢(?)の方々は「源頼朝だ!」と答えるでしょう。そう、その年代の人たちの教科書には、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝といえば、この肖像…
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北条義時と大倉薬師堂 ―『春を忘るな』の周辺(1) ―
鎌倉市二階堂の薬師堂ヶ谷の奥に覚園寺があります。鎌倉の中でも閑静で谷戸の雰囲気が色濃く残る素敵な場所です。この覚園寺、現在は真言宗の一寺院ですが、2022年…
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小説『春を忘るな』の連載を終えて
1.ご挨拶 連載小説『春を忘るな』をお読みいただいた皆さま、誠にありがとうございました。 源実朝の死にまつわるいくつかの疑問を、小説という手法で解いて…
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鎌倉広町の森 お花見散歩
我が家のベランダから隣の公園を見たら桜が、ほぼ満開。「広町の森でも行ってみるか」となった。道すがらの公園。奥は大島桜。手前の赤いのは八重の梅に似たるも…
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『源氏将軍断絶』拝読
坂井孝一著『源氏将軍断絶』(PHP新書 2021年1月出版)を拝読しました。 坂井先生は2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証チームリーダー…
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【連載小説】『春を忘るな』まえがき
――この小説は、源実朝暗殺事件の真相を解明する物語です――■ 小説連載に至る経緯(源実朝の謎)はコチラ。 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証…